鋼の鱗を持つ龍。空を飛んだ際、どこかに鱗を落としていく。錆びることのないその鱗を使って打った刀は、なんでも切ることができ、古来は化け物の退治に使われたとか使われてないとか。
堺の龍伝説
大寺さんとも言い親しまれる開口神社に伝わる龍伝説。本殿の北側にあった井戸屋形のような小さな祠『しらひげさん』の中には井戸があって、その中に一匹の竜神が住んでおり、毎年初秋の頃になると昇天して大雨を降らせ、農民たちを喜ばせたという伝説が残っています。
また他にもこんな伝説が…。ある年の夏、毎日、日照りが続き、井戸まで水がなくなってしまった。そんなある日、和尚が庭にたたずんでいると、1人の老人がやってきて、「前世の咎で蛇身に生まれついた私をお救い下さい」と言うので、和尚は「念仏を一身に祈りなさい」と教え、たいそう喜んだ老人は「お礼にいい事をお教えしましょう。庭に鵜の羽を敷いて一夜置き、その下に白露が湧いたらそこを掘ってみてください。」と言い残し、一匹の大きな竜になって草むらへ消えていきました。老人の言った通りにして掘ってみると、なんと清らかな水がこんこんと湧き出たそうです。その水の湧き出した跡が今の「金龍井」で、神社の北門を少し行ったところにある蛇谷が、老人が竜の姿に変わって消えたところだそうです。
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