


空き家に棲みついた狸。サラウンドでいろいろな音を立てて遊んでいる。
櫛屋町戯狸鼓腹

堺市には「沙界怪談実記」という安永7年(1778)に書かれた書物があります。そこには、江戸時代に堺のさまざまな地域で起こった怪異が49編(序文を入れると50編)書かれています。その中の第5話が櫛屋町中浜筋(現在の堺市櫛屋町西一丁付近)での不思議な出来事『櫛屋町戯狸鼓腹(櫛屋町の戯れ狸)』。
櫛屋町中浜筋の染物屋の隣の空き家には、妖怪が棲んでいると言われていた。ある夜、妙な物音がするので主人の泉屋伊兵衛が下男と見に行くと、あちらこちらから音が聞こえる。明け方には四、五十人の足音がして不意に消えた。狸の腹鼓だろうと噂された。という話です。
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